2016年2月の一覧

骨盤底筋トレーニングとしての太極拳

骨盤底筋の機能は「内臓を支える」ことと

尿道や生殖器として、また分娩時には赤ん坊

の「通り道になる」という主に2つです。

骨盤底筋トレーニングといえば、まずは、女性

対象の尿トラブル対策の一つとして行われて

います。肛門と膣を締めたりゆるめたりする動きを

習得して、骨盤底の筋力を向上させて防ぐという

ものです。

女性の尿漏れは40歳以上の女性には軽いものも

含めて2人に1人が経験があると言われていて、

原因としては、女性の身体の構造上の他に、

出産により骨盤内の筋肉や靭帯、筋膜に

ダメージを受けるからです。

尿失禁の種類は様々ありますが、咳やくしゃみを

した時に漏れる「腹圧性尿失禁」と尿意を感じてから

トイレまでの間に漏らしてしまう「切迫性尿失禁」が

大半です。

太極拳の練習は骨盤周りの筋肉や脚力等、下半身の

トレーニングになり、さらに、呼吸を意識することで、

自分の身体の内部を意識することで、骨盤の動きや

骨盤底を意識出来るようになります。そのために、

女性の尿トラブルだけでなく、姿勢、性機能、

各種パフォーマンス、男女の失禁、腰痛、背中、

膝、足のトラブル、内臓等の器官、産後ケア等の

機能改善のためのエクササイズになります。

 

めまいについて

めまいは、自分の身体や周囲がグルグル回転するような

前庭性(真性)めまいとふらふらするような感じの非前庭性

(仮性)めまいに大別されます。前庭性はさらに、内耳や

前庭神経に障害があって起こる末梢性と前庭神経より

中枢側にある小脳や脳幹に障害がみられる中枢性に

分けられます。

*前庭性末梢性めまい:中耳炎、内耳出血、前庭神経炎、

メニエール病、突発性難聴、良性発作性頭位眩ウン症、

耳の帯状疱疹、内耳から中枢へ向かう聴神経の腫瘍など。

耳鳴りや難聴などの聴覚障害を伴います。

*前庭性中枢性めまい:脳動脈硬化、脳梗塞、脳出血等の

脳循環障害、脳腫瘍、てんかん、頭部外傷、脳炎、脳脊髄炎

等の脳の感染症等。回転性のめまいの他、ふらふら感や

浮遊感。悪心、嘔吐などを伴うことが多いが聴覚障害は

あまりみられない。

*非前庭性めまい:高血圧、低血圧、貧血、起立性調整障害、

不整脈などの心疾患、抹消の血行障害、更年期障害、自律

神経失調症、むち打ち症などの頚椎の障害、不安症などの

精神疾患、心因性など。

整体やオステオパシー、カイロプラクティックでは、病院で

原因不明とされるめまいの原因を骨格構造の問題があると

考えます。

施術はまず、骨盤と股関節および脊柱全体を正常化に努め、

安定したら顎関節の検査と調整を行い、安定したら頭蓋骨

レベルの側頭骨の変位の正常化を行います。

 

外反母趾について

外反母趾は女性に多く、男女比はおよそ1対10.

中高年女性の約半分は多かれ少なかれ外反母趾の

症状があるといわれています。

外反母趾になる足の状態の進行状況として、踵が

内側に傾き、土踏まずが下がった外反偏平足の

状態になる。外反偏平足になると足の底面のアーチが

無くなり、親指の付け根が開いた状態の開張足になる。

開張足の状態をそのままにしておくと、親指が内側に

回旋しながら、外側に向けて出っ張ってしまい、

外反母趾に進行してしまいます。

外反母趾は決してハイヒールやパンプスを履くことだけが

原因ではなく、自分の足にあっていない靴を履き続ける

ことで進行していきます。

外反母趾が原因で起こる症状は、親指の付け根の痛み

の他にも、足の指が折れ曲がり、伸びなくなってしまった

状態になるハンマートウや足の一部分に体重が掛かることで

足の裏にタコやウオノメが出来たり、足の親指の回旋が原因

で、巻き爪や陥入爪になったりします。

施術は親指の関節や足のアーチの矯正、テーピング等を

行い、痛みを軽減しながら、足底矢指の筋肉、靭帯を鍛えて

アーチを回復させたり、歩き方を指導して、日常生活から

見直して、徐々に改善を目指します。

 

認知症についてのテレビ番組を観て

最近、認知症について取り上げている番組が複数あり、

これからの高齢化社会において、避けることが出来ない

問題であるので、興味深く観ていました。

番組では、認知症対策として、最近の研究から予防策、

進行を食い止める、介護が必要になった状態で徘徊、

暴力行動の対策ケアの仕方の改善について紹介して

いました。

どの対策も重要ですが、その中で特に気になったのが、

予防対策についてで、ウォーキング等の軽い運動を行う

ことだと紹介していたことです。

統計をとってみると、認知症の7割がアルツハイマー型で

あり、糖尿病の人の発症の危険性は2倍、タバコの喫煙

習慣のある人は3倍であり、逆になりにくい生活習慣として

運動習慣のある人は無い人の4割減であったということです。

ウォーキング等軽い運動を取り入れ、生活習慣の改善によって

認知症の予防ができるということです。

さらに、認知症が発症する前の段階で、その人の歩き方で

認知症に進行する危険な兆候を知ることが出来るようになり、

対策として、週に3回、30分程度の速歩きを行うことで

改善することが出来るという紹介もされていました。

 

カイロプラクティックについて

カイロプラクティックは、1895年、カナダ生まれのアメリカ人

D.Dパーマ氏が創始した手技療法です。

カイロプラクティックは、骨盤や脊椎のサブラクセイション

(変位)によって「神経」が圧迫され、内臓器官の機能が

悪くなり、身体のインネイト(INNAITE=生命エネルギー

=自然治癒力)が低下して病気になるとされています。

したがって、骨盤や脊椎の矯正によって身体の健康を

取り戻します。

カイロプラクティックといっても、現在、アメリカで使われてる

テクニックは、一説では70種類以上あるといわれています。

代表的なテクニックは、

ターゴリコイルテクニック、ディバーシファイドテクニック、

S.O.T、A.Kテクニック、ガンステッドテクニック、トムソン

テクニック、ピアーズ・スティルヮーゴンテクニック、

ローガン・ベーシックテクニック、アクティベーター、

ロータリーブレイクテクニック、コックステクニックその他

があります。

当院では、年齢、体型等を考慮しディバーシファイド

テクニックとS.O.Tを用います。

 

 

オステオパシーについて

オステオパシーは、1874年、アメリカのアンドリュー・

テーラー・スティル医学博士(1828~1917)によって

創始された医療体系です。

オステオパシーは骨盤と脊柱はもとより、全身の骨格関節

および筋肉、靭帯、腱の歪みを施術対象にし、全身の

血液循環を改善させる療法です。また、骨格の歪みで

起こる内臓の変位を調整して内臓の位置を改善させることで

身体の健康をよりよい方向へ導きます。

さらに、今までの手技療法では困難とされていた副交感神経

などの調整も、オステオパシー特有の頭蓋骨調整で可能に

なってます。

日本伝統の整体とオステオパシーの思想はほぼ同じですが

武道整体の思想は東洋医学に基づいて発展してきたのに

対し、オステオパシーは西洋医学に基礎をおいています。

日本では、1965年に、日本人で唯一初めてアメリカ・オステ

オパシー協会(AOA)に招かれ、技術交流を行ったのは

日本武道医学の創始者・故中山清先生です。

AOAの要求で数ヶ月にわたって日本の武道医学(武医術)

とオステオパシーとの間に学術交流が行われました。

 

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